こおりサーチちゃんねる

お店・企業新着情報

桑折町の味を守り続ける老舗、安齋醸造の物語

福島県伊達郡桑折町。桃やぶどうなど果物の名産地として知られるこの町には、もうひとつ自慢できる「味」があります。それが、地元で長年愛されてきた醸造所——**安齋醸造有限会社(通称:キッコーサワ)**です。
昭和38年創業。安齋醸造は、60年以上にわたってこの地に根ざし、「家庭の味」「ふるさとの味」を支え続けてきました。今回は、その“味の物語”をご紹介します。

■ 三代にわたる挑戦と継承
安齋醸造の歴史は、初代・安齋長重郎(ちょうじゅうろう)氏がこの地で醤油づくりを始めたことに端を発します。創業当初は大規模な設備もなく、小さな釜でコツコツと醸していたそうです。
時代が移り変わるなかでも、安齋家は「本物の味を守る」ことを最優先にしてきました。その精神は現在、二代目の昭(あきら)氏から三代目の公一(こういち)氏に受け継がれています。
東京農業大学で醸造学を学び、家業に戻った公一氏。彼の口ぐせは「最後は自分の舌で確かめる」。分析データも重視しながら、最終的な判断は“味覚”を信じる——そんな職人魂が、今日の商品づくりに息づいています。

■ 定番の味が生きる。地元で愛される「伊達の味」
安齋醸造の看板商品は、醤油をベースにした万能調味料「伊達の味」。煮物、炒め物、焼き物などどんな料理にも使えるこの調味料は、まさに“食卓の相棒”。
その絶妙な甘辛さは、まるでおばあちゃんの手料理のよう。毎日の料理にほんの少し加えるだけで、どこか懐かしく、心がほっとする味わいになります。
その他にも、
• 野菜や果物の旨味がつまった「熟ソース」
• 爽やかな天然レモン果汁の香りが特徴の「伊達ぽん」
など、商品ラインアップは幅広く、どれも“毎日使える、飽きのこない味”が特長です。

■ 減塩でも美味しさはそのまま。新たな取り組み
健康志向の高まりを受け、安齋醸造では2年の月日をかけて**減塩昆布だし「伊達の味」**を開発。2025年5月には新商品として販売を開始しました。
ただ「塩分を減らす」のではなく、素材の旨味を活かすことで美味しさをキープ。「塩分控えめだけど、おいしさは我慢したくない」という方にぴったりの一本です。

■ 地域に根ざす企業として
安齋醸造は、商品づくりだけでなく、地元との連携も大切にしています。学校給食や地域イベント、地元飲食店とのコラボ商品など、まさに「地域の味のパートナー」として活躍中。
また、全国に向けた販売も強化しており、公式オンラインショップでは詰め合わせセットや贈答用商品なども取り扱っています。遠方に住む桑折町出身の方から「懐かしくて注文しました!」という声も届くそうです。

■ おわりに──“地元の味”は、未来の味
「大きなことはできないかもしれないけど、毎日のご飯をちょっとだけ美味しくできたら、それでいいんです」
三代目・安齋さんのこの言葉には、ものづくりに対する誠実さが詰まっています。
地元の味を守りながら、新たな時代にも寄り添っていく——。安齋醸造の物語は、これからも桑折町とともに続いていきます。

📦 安齋醸造オンラインショップ
👉 https://www.anzaijozo.com/
📍 所在地
福島県伊達郡桑折町字沢22
TEL:024-582-3214
営業時間:8:00~18:00(日祝定休)

店舗・企業情報

安齋醸造 有限会社
安齋醸造 有限会社

▶ 安齋醸造のページはこちら

お店・企業をさがす

Language »